新型コロナウイルスの影響もあり、多くの方々が今までとは違う
製品開発・設計にチャレンジすることが多くなってきたと感じます。
しかし、新製品の開発を手掛ける際には、これまでの知識では足りないケースが殆どです。
特にデバイスの選定、多層化、放熱、アナログ、電源、などは専門的な知識・経験がないと
なかなか一筋縄にはいかず、時間だけが経っている、ということもあるのではないでしょうか。
そんな中でも、ミスなく、そして早急に立ち上げる方法はズバリ、
「開発に必要な要素を分解し、補えない部分に対して社外リソースを活用すること」です。
なぜなら、新規開発は前後の工程のすり合わせが必要で、回路設計者だけでは完結しないからです。
そこで、社外リソースを活用すると何がいいかというと、
回路設計者だけでなく、パターン設計者などを含めて、製作を進められることです。
例えば、アート電子では、回路設計者、パターン設計者、生産技術の専門担当がお客様の
お悩みに対して、サポートさせていただいております。
今回、その事例をいくつかご紹介したいと思います。
【事例1】
〇 お客様のお悩み
「既存の基板を使用して新しい製品を開発したいのですが、
スペースに限りがあり、基板が収まりません。ご協力いただけませんでしょうか。」
〇 アート電子からのご提案
まず、既存製品で使用している基板が2枚であったため、それぞれの機能を確認する必要が
ありました。そのため、2枚のプリント基板を試作して開発の評価を行いました。
その結果、評価として良い結果が得られ、製品化に向けて2枚の基板を1枚化にする
検討を行いました。
1枚化することで基板サイズを抑えることが出来るのですが、
1枚の大きさに2枚の部品を収める必要があるため、かなり難しい条件でした。
そこで当社では、下記の検討を行いました。
〇 部品の小型化
・ICはQFNなどの面積の小さい部品を使用
・角チップ部品を0603へ変更
・コネクタの表面実装部品化
〇 お客様と回路検討
・不要な回路は削除し、シンプルな回路に変更
また、部品の小型化と回路検討だけでは実際に部品が搭載できるかの検討が難しいため、
実際にCAD上で部品配置検討をし、ある程度の見込みを確認いたしました。
さらに、配置ができても配線ができない可能性もございます。
そのため、基板仕様の検討(層数を増やす、IVHまたはビルドアップの検討)を行い、
配置・配線の可能性の確認を行いました。
ただ、検討した結果、確実に対応できるかは実際に作業をしてみないと
わからないこともございます。
お客様にその旨をご了承いただき、作業を開始していきます。
途中課題は出てくことがございますが、その都度解決をして製品として仕上げています。
【事例2】
〇 お客様のお悩み
「原理試作で、作成した製品がございます。原理試作のため、製品の精度より機能確認に
重点を置いて製作したため、回路設計やパターン設計の完成度はあまり高くありません。
ご協力いただけませんでしょうか。特に、製品化に向けて回路設計の見直し、
またパターン設計においてもノイズ対策などきちんと行いたいと考えております。」
〇 アート電子からのご提案
本事例では、お客様と当社の各グループが連携を取り、
前後の工程のすり合わせをしながら進めていきました。
実際に各グループでどのような動きがあったのかをご紹介いたします。
設計技術グループ(パターン設計者)
・複数枚で構成されているプリント基板を、2枚へ集約する。
開発支援グループ(回路設計者)
・お客様の回路検討時に、部品選定に困ったときには相談にのり、ご提案する。
・お客様にて回路設計を行いますが、その回路に対して当社にて検証をし、アドバイスをする。
顧客支援グループ(部品調達担当者)
・部品の入手性を確認し、入手しやすい部品の代替選定をし、お客様へご提案する。
製造技術グループ(生産技術)
・実装も問題無く対応可能かを検証する。
上記のような相談の場合、主に回路設計者が中心になって検討をしていきますが、
製品の実現性については、各グループと連携を取り検討をしていきます。
その時に、懸念事項が上がれば、その懸念事項に対して対応可否、
また、どのように変更したら対応できるのかを検討していきます。
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いかがでしょうか?
当社では、回路設計~実装まで社内で対応しているため、今までの経験の中から、
各グループと連携をとることで、最善の提案が出来ます。
「似たようなことで悩んでいたんだよな・・・」
「今まさに、新しい製品に挑戦しようとしていた!」
「技術相談だけでもしたい!」
など、お困り事がございましたら、お気軽に当社にご相談下さい!
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