リワークのサービスを行っているアート電子では
動作しない基板を何とかして欲しい、とお客様から
お送り頂き、様々な依頼をお受けしています。
もちろん我々の手元にお送り頂く前に、
お客様自身で原因を調べ、それを解決するために
ここをこうリワークして欲しい、という依頼を頂くのですが、
基板が動かない、回路が動かないといった基板を
早く動かせるようにするには、
一番発生確率の高い原因からつぶしていく方が、
解決への近道となります。
ということで、アート電子でこれまでお受けした
リワークに至ったトラブルの原因を調べてみました。
多い順に、下記の通りとなります。
原因① 実装不良(半田ブリッジ・未半田など)
原因② 乗数が合ってない(部品選定ミス・調整)
原因③ 基板不良(断線など)
原因④ 回路が間違っている
原因⑤ そもそもデバイスが不良
原因⑥ ノイズなど
※原因が複合的な場合もある
上記をご覧頂くとお分かり頂けると思いますが、
結局は実装不良によるものが多い、という事が
お分かり頂けると思います。
基板をリワークし、早く「復活」させるために、
ぜひ上記情報を参考にしながら原因を突き止め、
あるいは状況によっては類推し、解決への仮説を
立てていくことが必要となります。
やはりこの時に大事なのは、リワークに取り掛かる前に
基板が動作しない原因を切り分け、類推し、
それに対する解決の仮説を立てて取り組むことが
とても重要です。
次回は、基板をリワークし、復活させるために
押さえておかなければならないポイントを
お伝えしたいと思います。