実装納期を ”絶対に” 遅れさせない為に

 

「思った以上に工数がかかって、納期が遅れていく…」
「あとになって部品の納期が掛かる事が分かった。もうダメだ…」
「特殊なパッド形状で、うまく実装できない…」

 

今回は、お客様の悩みNo.1である
「納期遅れ」についてです。

 

この納期遅れを絶対に起こさないようにするためには、
一体何に取組めばいいのでしょうか?

 

そもそもが短納期で進められることの多い実装基板は、

遅れるのは当たり前、といえば当たり前。
実装メーカーの納期を詰めればいいんだ!
と言われるかも知れませんが(ToT)、

この原因は、短納期であること以外にも、

想定外のトラブルが起きてしまう

というところにあります。

 

この想定外のトラブルを回避するために
デザインレビュー(DR)があるのですが、

なぜか、完璧にいきませんよね。

 

「このDRの段階で全部潰さないからだ!」

と上司の方から言われて育った、という人は
少なくないと思いますが、

はい、おっしゃる通り、すべてDRで潰しておければ、
納期通り進めることができます…よ…理論的には。

 

でも、なかなかうまく行かないのが現実というもの。

どうしてもトラブルが発生してしまいます。

 

では、どうすれば防げるのか?

 

今日はここのところを突っ込んでいきたいと思います♫

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DRをどれだけ行っても、
どうしても想定外のトラブルが発生して
納期遅れが発生してしまう。

 

この原因の多くは、DR後に、実装の手前まで来るまでに、
回路の追加・変更などを繰り返しながら進めたことで
DRでもカバーできない部分が発生している、
という部分にあります。

 

たとえばこんなケース、心当たりありませんか?

 

『たったの1ミリも基板納期が遅れることが許されない中、
 DRを行ったが、その後追加・修正が繰り返される。

 

 予定以上に設計工程でさんざん時間を費やして、
 ギリギリのスケジュールで実装スタート。

 

 早く基板を上げてくれ!と実装メーカーに指示するが、

 予期せぬトラブルで実装工程がストップ!
 もう、間に合わない・・・』

 

トラブルと言っても様々ありますが、たとえば、

 

①想定以上に工数が掛かってしまう
 ・手差し部品が多く、その工数が設定されていない
 ・部品点数が多く、二度打ちが織り込めていない

 

②部品が実装できない
 ・特殊なパットのため、半田量の調整が必要になり
  思ったより工数がかかる

 

③部品の入荷遅れ
 ・入手性の悪い部品を選定してしまい、入手が遅れ
  実装に入れない

 

もう、目も当てられませんね。

 

想定外のトラブルを限りなく0に近づけていくためには、

・DRは、修正・変更を想定して、必ず行う。

・DRは、設計だけでなく、実装までも想定する
 この際、設計から部品手配・アッセンブリーを
 一貫して対応できるメーカーなら安心。

 

ギリギリの納期で行っている基板実装だからこそ、
DRは大事にしたいですね。

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とはいっても、なかなかうまく行かないのが実装というもの。

 

アート電子では、上記のトラブルを想定したDRの実施や
お客様との報連相はもちろんのこと、

想定外のトラブルでも柔軟に対応いたしますので、
お困りの際はぜひお声がけください。