昨今、動作不良をはじめとしたトラブルによる
基板改造のご依頼は増加傾向にあり、実際当社にも
「緊急で部品の取付け・取外しを行ってほしい…」
「効率的に配線修正を行ってほしい…」
などのお問合せがよくございます。
もちろん、トラブルなく基板改造無しでスムーズに動作することが
最も望ましいですが、トラブルを完全に”ゼロ”にすることは困難です。
なぜなら、
「想定以上にオーバー/アンダーシュートが発生し、抵抗の付け替えが必要になった…」
など、設計時には発生し得るトラブルを全てチェック・想定しきれないためです。
また、回路規模が大きくなれば、その分チェックする箇所も多くなり、
結果としてトラブルが発生するリスクは高くなります。
つまり、トラブルが発生する可能性を事前に考慮した上で、
あらかじめ基板改造の選択肢を把握しておくことが大事なのです。
そこで今回は、実際にお客様よりご相談いただいた内容を基に、
効率的な基板改造・改修を実現する実例を ”6つ” ご紹介します。
ぜひ、外注先様に基板改造を指示する際のご参考としてください。
実例①:ジャンパー配線が邪魔となる場合は、どうすればよいか?
基板の配線修正のためよく用いられる、ジャンパー配線ですが、
「部品面からはんだ面へ基板側面を通すと
筐体や部品との干渉があり、配線がうまくできない…」
といった事態に陥ることがあります。
このようなジャンパー配線のスペースの問題を解決するためには・・・
実例②:2本のジャンパー配線を同一パッドに配置したい
基板改造にあたり、場合によってはジャンパー配線を2本つなぐこともあります。
しかしながら、当事例では、2本のジャンパー配線を同じパッドに配置すると、
先にはんだ付けしたジャンパー配線が外れる恐れがありました。
そこで、このようなジャンパー配線の外れの問題を解消するために・・・
実例③:スペースがないが、パスコンを近くに配置したい
「基板を評価した結果、後から部品の追加が必要となった…」
ということは、皆様も少なからずご経験されたことはあると思います。
当事例でも、基板評価の結果、パスコンの追加が必要とされていましたが、
基板スペースの問題で配置したい場所へ部品を配置することができない状態でした。
そこで、スペースの問題を考慮し・・・
実例④:スペースがないが、直列にチップ部品を配置したい
当事例では、前述の事例と同様に基板評価の結果、
直列にチップ部品を追加することが必要とされていました。
一方で、配置するスペースがないため、部品配置ができない状況でした。
そこで、当社にて試行錯誤を重ね・・・
実例⑤:パッドの関係で、新たなコンデンサを付け替えできない
基板を評価した結果、部品の追加ではなく、
部品変更が必要となるケースもよくあります。
当事例では、部品容量が足りておらず、コンデンサの変更が必要でした。
しかし、パッドスペースの問題で部品の付替えができず
お客様は非常にお困りでした。
そこで、当社にて検討を行い・・・
実例⑥:パターンが断線しており、パターンを修正したい
時折、基板作成時の不良や使用時の影響により、
”パターンが断線してしまっている”ということがあります。
当事例でもパターンが断線しているので、
「どうにかして修正してほしい…」という
ご相談をいただきました。
この場合の解決策としては、大きく2つの方法があり・・・
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